©︎ MEIGAKUDO

お知らせ

information

2021

11/04

芸術監督日記

2021年11月3日(水、祝)銘楽堂定期演奏会Vol.4

Quartet浬KAIRIによる銘楽堂定期演奏会Vol.4が開催されました。

銘楽堂支援アーティストに出演していただく、銘楽堂定期演奏会。

単に支援金を支払うだけの演奏家支援ではなく、銘楽堂で演奏できる機会を作り、そこから多くの経験を得てほしいという願いが込められているのが、銘楽堂演奏家支援制度です。

若手の演奏家一人一人に寄り添って、その成長を見守りたいという運営事務局の思いに、今年度の支援アーティストである浬の皆さんは本当によく応えて下さっています。

今回はドイツに留学中の三田悠さんが、この定演のために一時帰国してくださり、久しぶりに浬4人がそろいました!

佐々木大芽さん、三田悠さん、伊東翔太さん、坂井武尊さん

私と浬との出会いは2年前、2019年の夏でした。ウィーンのクラリネットの巨匠ペーター・シュミ―ドルさんとの共演を、私が彼らに依頼したことがきっかけでした。

その夏行われた彼らの単独のリサイタルも素晴らしく、音楽にひたむきな彼らに感銘を受けました。

そして翌年の夏にもシュミ―ドルさんが彼らとの共演を熱望されていたので、再びの共演を楽しみにしていたところ、世の中がコロナに襲われました。

シュミ―ドルさんとの公演はやむなく中止に追い込まれ、本当に残念な思いをしましたが、そこから私と浬は一緒にコロナを乗り切るべく、何度もコンサートを企画し、しかし中止という過程を繰り返しました。中にはチラシまで印刷したのに中止になったものもあります。

そんな苦境を共にしていたのもあり、私たちの間に本当に特別な音楽の同志としての絆が芽生えていくのを感じていました。(私だけかな~苦笑)

その後一緒にコンサートはできなかったけれど、彼らは銘楽堂建設過程で行われる、地鎮祭、上棟式、そして竣工式に駆け付け、演奏をしてくれました。

どれも正式なコンサートではなかったのですが、こんな苦境の中でも音楽ができることの喜びを彼らから与えてもらい、銘楽堂はこれからなんだという覚悟と勇気を私が持てたのも、支えてくれた浬のおかげです。

シューベルト:弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 D810 「死と乙女」

そんな彼らの今回の定期演奏会。いろんな思いが込み上げすぎて、涙なしには聴けませんでした。

本当に素晴らしかったです。

お客様も感激で拍手が鳴りやみませんでした。

浬のみんな、本当にありがとう!

また、それぞれ成長して銘楽堂に戻ってきてください!(というかまだ今年定演Vol.5が残ってますけどね!笑)

「はい、期待に応えて―」と言ったらこのポーズ…期待以上
みんなで!