3月5日(日)福間洸太朗さんがプロデュースする「サロンコンサートin銘楽堂」を開催いたしました。
第4回のご出演は、ピアニストの法貴彩子さん。
フランスで研鑽を積まれた法貴さんが今回ご披露してくださったのは、フランスの珠玉の作品の数々でした。
ドビュッシーの前奏曲第1集より「亜麻色の髪の乙女」「沈める寺」、版画、ブーレーズのソナタ第2番より第一楽章、エスケシュ3つのバロックエチュードそして最後にラヴェルのマ・メール・ロワを福間さんとの連弾で!という、なんとも贅沢でフランスの香り高いプログラム。
お客様にとってドビュッシーやラヴェルは耳慣れた作品もあったかと思いますが、ブーレーズやエスケシュといった現代音楽の作曲家の作品は皆さん初めて耳にされたのではないでしょうか。
現代音楽はヨーロッパの音大では必ず試験の課題曲の中に入っていましたが、とても苦労した記憶があります。
しかし、そのくらいヨーロッパではクラシック音楽を学ぶ者が必ず通る道として、現代音楽に対する貴重価値が見出されているのだと思いますし、今回果敢に現代音楽に取り組んでいらっしゃる法貴さんの演奏やお話を聞き、その尊さに触れることができました。
福間さんと古くからのご友人とのこともあり、信頼に満ちた連弾の演奏も素晴らしかったです。
ドビュッシーの「塔」は銘楽堂にピッタリというありがたいお言葉もいただきましたが、全体を通してフランスのエスプリ漂う素敵な雰囲気でサロンが満たされ、刺激的な音楽の時間を楽しむことができました。
今後の法貴さんのご活躍を心より応援したいと思います!