2025年の銘楽堂公演は支援アーティストの辻本莉果子さんのピアノリサイタルで幕開けとなりました!
2024年度の支援アーティストとして採用となった辻本さんは、採用決定後ドイツへの留学が決まり、現在はケルンの音楽大学で研鑽を積んでいます。
久しぶりの出演となった銘楽堂公演でしたが、「オール・ショパン・プログラム」と称して、さまざまなショパンの名曲を披露してくれました。
前半は子犬のワルツに始まり、24の前奏曲からの抜粋。
性格の異なる短い曲を何曲もまとめ上げるというのは、なかなかに難儀なことではありますが、それぞれの作品の個性が光る演奏でした。
後半はノクターンOp.27-1、スケルツォ第1番、バラード第3番と続きましたが、辻本さんのチャレンジ精神が伝わってきて、今後もこの曲たちが彼女の中でどんなふうに育っていくのか想いを馳せ、とても楽しみになりました。
Vavonaのベヒシュタインの響きもショパンにとてもよく合っていたと思います。
そしてアンコールは幻想即興曲。お客様も大変喜ばれていました!
「日本人のショパン熱は、他の国には感じられない特別なものがある」と、辻本さんがトークの中で話してくれましたが、彼女の言う通り、ショパンの繊細で奥深い音楽が日本人の精神と通ずるものがあるからなのだと共感しました。
国際コンクールにも果敢にチャレンジしている辻本さん。今後の彼女の活動に期待し応援していこうと思います!