銘楽堂支援アーティストの都筑小百合と梨本卓幹さんによる、ピアノ連弾コンサートを開催いたしました。
偶然にも学生時代の同期だった二人。卒業から数年を経て、ここ銘楽堂で共演することになったのも不思議なご縁です。
二人がどんな連弾を披露してくれるのかとても楽しみにしていましたが、個々の長所が生かされた素晴らしい演奏でした!
今回はオーケストラで演奏される曲をピアノ連弾にアレンジされた作品がプログラムに並びましたが、二人で奏でるからこその重厚感と高揚感にあふれた非常にシンフォニックな演奏で、曲を弾き終えるごとにお客様から歓声が上がっていました。
低音で音楽を支える梨本さんの伸びやかで安定したSecondoの上で、都筑さんが煌びやかで華やかなPrimoを奏で、初共演とは思えないほど呼吸もピッタリ!
アンサンブルの楽しみを改めて感じる、幸せな時間でした。
バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」で始まりハチャトゥリアンの仮面舞踏会より「ワルツ」、そしてクリスマスにちなんだチャイコフスキーの「くるみ割り人形」。前半だけでもなんとも豪華なラインナップでした。
休憩を挟んで後半はドヴォルザークの「新世界より」から第二楽章と第四楽章。有名すぎる名曲ですが、第二楽章が富士吉田市の17時に流れる時報のチャイムの曲だったので、お客様にも非常に馴染み深かったようです。
まさにオーケストラを彷彿とさせる演奏で、二人の目指す世界が見事に表現されていました。
そして最後はシュトラウスⅡのこうもりの「序曲」。技巧的にも音楽表現的にも満載の作品ですが、二人が本当に楽しそうに演奏しているのを間近で聴いて、思わず体が動いてしまいそうでした。
客席で聴いていたら、ワルツのリズムに乗って体も動いてしまっていたかもしれませんが、何せ譜めくりをしていたので動くわけにはいきません(涙)。
素晴らしい連弾をお客様にもお楽しみいただけて、とても嬉しかったです。
今年の支援アーティストコンサートは最後でしたが、今年度はまだあと1回ずつの公演を予定しています。
今後とも都筑さんと梨本さんの応援をよろしくお願いします!