銘楽堂定期演奏会Vol.5が無事開催されました。出演者とプログラムの急な変更がありましたが、お客様に喜んでいただけるコンサートが開催でき、2021年最後に有終の美を飾ることができました!
「銘楽堂定期演奏会」は私と銘楽堂支援アーティストが出演するコンサートで、8月にオープンしてから計5回の公演が予定されていましたが、そのうち2回はコロナの猛威を受け、苦渋の決断で公演中止となってしまいました。中止を余儀なくされる事態がいつ起こってもおかしくない中、無事にその他3回の定演が開催できたことに喜びと幸せを感じています。
今回の定演の前半は、ヴァイオリニスト伊東翔太さんにバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタをご披露いただきました。ヴァイオリニストにとっては聖書のようなこの作品を、実に神々しく演奏するその姿と音楽に感動ひとしおでした。来年の2月23日(水、祝)に銘楽堂主催で行われる彼の単独リサイタルも今から本当に楽しみです。
コンサート後半は私とチェリストの坂井武尊さんも加わり、深い深いシューマンの音楽へ。本来ならヴァイオリニストの佐々木大芽さんも加わりベートーヴェンのピアノ四重奏曲の予定でしたが、都合によりシューマンのピアノ三重奏曲 第三番に変更となりました。
とにかく私をはじめ銘楽堂関係者一同にとってQuartet浬KAIRIのメンバーは家族のようなもなので、伊東さんと坂井さんとは今回もリハーサルから本番まで、終始心地よい時間を一緒に過ごすことができました。
シューマンの後期の作品だけあって、弾き終えたときは息も絶え絶えとなるくらい凄まじいエネルギーの音楽でしたが、3人で作り上げた音楽はずっと私の中に残り続けると思います。
Quartet浬KAIRIとしての出演はしばらくお休みとなってしまいますが、また銘楽堂で共演できる日を楽しみに、そして私も若い彼らに負けないように精進していきたいと思います!