ずっと銘楽堂にお越しいただきたかったヴァイオリニストの川畠成道さんをお迎えし、ヴァイオリンリサイタルを開催させていただきました。ピアニストは全国各地でご活躍の佐藤勝重さんです。
1770年製というベートーヴェンと同い年のガダニーニとベヒシュタインとのアンサンブルを聴くことができ、サロン内が幸福な響きに包まれるのを感じました。
ベヒシュタインを弾いていると弦楽器のようだなと感じることがあり、アンサンブルをすると 共演者さんからも 自分の楽器と溶け合うようだとおっしゃっていただくことがあります。
川畠さんと佐藤さんのアンサンブルも、二つの楽器の境がないような音楽と響きの調和に大変感銘を受けました。
お客様の熱狂を帯びた興奮も肌身で感じ、奏者と観客が一体となるサロンコンサートの醍醐味を味わうことができました。あまりの素晴らしさに、曲の途中で拍手が起こりそうになった場面もたくさんありました。(海外だったらもう拍手が起きてたかなと思います・・・笑)
第一部はベートーヴェンのスプリングソナタをメインに。第二部はパガニーニやイザイなどヴァイオリンの名手たちの作品が並びました。
実は10年前に個人的に地元に川畠さんをお招きし、コンサートを主催したことがあるのですが、久しぶりにお聴きする川畠さんのヴァイオリンの音色が銘楽堂に響き渡るのを、ただただ感動して聴いていました。
歌声のようなヴァイオリンの音色は、本当に多彩な声色を帯びていて、お客様も恍惚とした雰囲気に酔いしれていたと思います。
アンコールで演奏いただいたひばりは、本当に鳥がサロンに入ってきてしまったのではないかと思うくらいひばりでした!
ご時世柄「ブラボー!」が贈れないのが悔やまれましたが、鳴りやまない拍手から、そこにいる方々皆さんが同じ気持ちでいらっしゃると感じました。
素晴らしい演奏をご披露くださった川畠さんと佐藤さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
お越しくださった皆様も、本当にありがとうございました!