銘楽堂支援アーティストコンサートVol.14 として、梨本卓幹さんのピアノリサイタルを開催いたしました。

今回はバッハ、ベートーヴェン、ショパンの大曲をご披露いただき、聞き応えも満点のボリュームあるプログラムでした。

バッハのフランス組曲第5番は、繊細な音作りが際立っていて、繰り返しで展開される即興的な演奏には本当にワクワクしました。即興を得意とする梨本さんの才能が光っていました。

ベートーヴェンは一楽章から四楽章までをまとめ上げる構成力が素晴らしく、それぞれのアフェクトを丁寧に捉えながらも、ベートーヴェン特有の交響曲的なダイナミズムを感じることができました。

ショパンのピアノソナタ第3番は言わずもがな、壮大な難曲ですが、素晴らしい集中力で四楽章まで、多彩な表現に満ちた演奏でした。

特に三楽章は涙が出るほど美しかったです。ベヒシュタインから奏でられる音は宝石のようで、ショパンの魂が語りかけてくるような名演だったと思います。お客様も皆さん大変感動されていました。

今回で８回目の出演となった梨本さんですが、来月またすぐ銘楽堂での出演が決まっています。

今後とも是非、梨本さんの応援をよろしくお願いいたします！