日本の誇る名チェリスト辻本玲さんをお招きし、辻本玲＆梨本卓幹デュオリサイタルを開催いたしました。

今年で支援3年目となる梨本さんですが、兼ねてより、支援卒業前に梨本さんにとって特別な経験となるコンサートを開催したいという銘楽堂の想いがありました。

そしてその意思を辻本玲さんにお話ししたところ、「若手を育成したい」という銘楽堂の主旨にご賛同いただくことができ、この度の開催に至りました！

プログラムは前半にヤナーチェクのおとぎ話とシューマンの幻想小曲集0p.73という、ファンタジーに溢れ、お国は違えど「影と光」「静と動」「内と外」といった相反するものの対比に共通点を感じる、幻想的な作品が並びました。

そして後半はショパンの名作チェロソナタ。私の個人的なお話しですが、幼い頃からデュプレとバレンボイムのCDで、盤面がすり減るのではないかというほどこの曲を聴いて憧れていたので、辻本さんと梨本さんの演奏を銘楽堂で聴くことができ本当に感無量でした。

心を揺さぶられる素晴らしい演奏に息を呑み、終演後も現実世界に戻りたくないと願うほどでした。

会場にいらした皆様も同じ気持ちだったのではないでしょうか。

辻本さんには、親身でありながら妥協のないリハーサルを重ねていただき、梨本さんにとってもかけがえのない経験になったことと思います。

素晴らしい演奏をご披露くださいました辻本さん、梨本さん、そしてお越しくださいました皆様、本当にありがとうございました！