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2024

02/14

芸術監督日記

2024年2月11日(日)-12日(月)都筑小百合&望月恭子ピアノ連弾コンサート

Four Hands For Franceと題しまして、2日間に渡りフランスの連弾の名曲が豪華に並んだコンサートを開催いたしました。

都筑さんの今年度最後の支援アーティストコンサートでもありました。

前半のドビュッシーの小組曲は、ヴェルレーヌの詩を紹介したり、ルイ14世の話を交えながら解説をし、ラヴェルのマ・メール・ロワは1曲1曲物語を語りながら、曲に表現されたシーンを想像できるように工夫してみました。

休憩後はサティの梨の形をした3つの小品をお聴きいただきましたが、この曲は私たちとしても挑戦でした。響きや曲調にお客様たちが戸惑わないよう、十分に曲に感情移入できるようお話をしてから披露しましたが、意外にも(?)「サティが面白かった!」というお声をたくさんいただき、何より私たち自身も楽しんで没頭して演奏することができたので、大きな成果だったと感じています。

そして最後は王道のフォーレのドリー。子守唄からスペイン風の踊りまで、6曲とも美しく華やかで、愛すべき作品だと改めて感じました。

今回のコンサートのために何度も都筑さんとリハーサルを重ねましたが、響きの捉え方や呼吸など向かいたい方向性がとても似ていて、お互いの音楽が弾けば弾くほど調和していくのを感じました。

本番では一人で弾いているような感覚も覚え、またフランスの作品の響きとベヒシュタインの相性の良さにも感動しました。

絵を描くように、色を重ねるように、そんなイメージで音色作りができたのもこの楽器あってこそと感じました。

アンコールにはサティの作品を。

共演してくれた都筑さん、お越しくださいました皆様、本当にありがとうございました!

来年度も都筑さんの活動に大いに期待し、精一杯応援できたらと思います!