今年度の最後の公演は銘楽堂支援アーティストの梨本卓幹さんのピアノリサイタルとなりました。
コンサートはカプースチンのエチュードから始まり、ショパンのマズルカ、スクリャービンの2つの詩曲、ラフマニノフの絵画的練習曲と、実に多彩な小品たちが並びました。
様々なジャンルを行ったり来たりするプログラムは、サブタイトルにもあるように、移ろう季節をイメージした梨本さんこだわりの選曲と感じました。
また、昨年8月に銘楽堂にお越しいただきました徳山美奈子先生の「ムジカ・ナラ」は、鐘のイメージが銘楽堂の雰囲気と相まって、忘れられない描写として記憶に刻まれました。
後半はその後、ブラームスのスケルツォとモーツァルトのニ長調のソナタと続きましたが、ニ長調の喜ばしい雰囲気がまさに春めいた期待を感じさせ、暖かく明るい芽吹きを聴く人に届けてくれたように思います。
梨本さんの2年目最後の銘楽堂公演となりましたが、この日(3月17日)は銘楽堂の命名記念日でもありました。
2020年の3月17日に、自宅の机で「銘」「楽」「堂」と名前を決めたメモ書きが残っています。
まだ見ぬ銘楽堂に思いを馳せていた頃と、こんなにも銘楽堂がたくさんの方々に支えていただけるようになったことを思い、感極まりました。
記念の日を皆さんと過ごせたこと、感謝絶えません。
梨本さんは来年3年目最後の支援の年となりますが、今後とも応援のほどよろしくお願い致します!