支援アーティスト、梨本卓幹さんと黒崎拓海さんのピアノ連弾コンサートを開催いたしました。
学生時代は先輩、後輩の仲だったお二人ですが、共演は今回が初めて。
個性の強い、豪華なプログラムをご用意いただきました。
前半はサティの「梨の形をした3つの小品」より、ラフマニノフの「6つの小品」より、それぞれから数曲抜粋で。
サティの毒々しいユーモアや、意外に(?)素直な美しさが際立っていて、ラフマニノフの豊かで抒情性あふれる音楽との対比が面白かったです。
演奏の合間には2人でマイクを手に、曲の説明をしてくれました。
私が突撃インタビューで乱入する場面も(笑)
ピアノ連弾ではどちらがペダルを踏むの?とか、ソロと違って特別に気をつけることは?など連弾についても説明してもらいました。
後半はドビュッシー「夏の風の神、パンに祈るために」、木下牧子「迷宮のピアノ」より。
以前私が梨本さんと連弾をした時にもフランスの作品と木下牧子さんの作品を並べましたが、木下さんの作品は色合い豊かで軽やかな作風がフランス音楽と並べても全く違和感がなかったことを思い出しました。
そして最後はラヴェルのラ・ヴァルス。
3拍子の拍感を柔軟に操り、時に繊細に時に激しく、非常にメリハリのある圧巻のラ・ヴァルスでした。
オーケストラを聴き込んで作り上げたということで、本当に色々な楽器の音が聞こえるようでした。
Vavonaのベヒシュタインとの相性もとても良かったと思います。
支援アーティストとの交流も私にとってはとても貴重な時間で、直接会った時に真面目な話をしたり、くだらない世間話をしたりしながらお互いを知り、それぞれが演奏家として何をどう考えているかという意見交換も銘楽堂の支援としてとても大切なことだと思っています。
梨本さんと黒崎さんの今後の活動も心より応援しています!
お越しくださいました皆様も本当にありがとうございました!