10月に入り、2025年銘楽堂秋冬公演のシーズンが始まりました!
秋冬公演の最初のコンサートは銘楽堂支援アーティストの齋藤華香さんとQuartet Naturの皆さまをお招きし、フルート四重奏の音色を皆様にお楽しみいただきました。
前半はモーツァルトの「ディヴェルティメント ニ長調 KV136」と「フルート四重奏曲 イ長調 KV298」。
ディヴェルティメントは弦楽四重奏で親しまれている作品ですが、フルートの音色と聴くディヴェルティメントはとても爽快でみずみずしく新鮮でした。
続くフルート四重奏曲はフルートと弦楽器の掛け合いが見事で、モーツァルト特有の明快な構造と、オペラにも通じる歌うような旋律の優雅さと和声の美しさに心を打たれました。

休憩後にはドヴォルザークの「弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調 Op.96 ‘アメリカ’」。躍動感にあふれ、アメリカの情景とチェコの郷愁が融合されたかのような親しみやすさに満ちた作品ですが、こちらも弦楽四重奏との違いを楽しむことができました。
また、明るく開放的な雰囲気の中に切ない感情が織り交ぜられ、各楽章にある印象的な聴きどころが際立っていました!

Quartet Natur の皆さんはザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール in Tokyoで第2位を受賞された経歴もあり、4人の研鑽によって磨かれた意気のあったアンサンブルは、聴く人に各楽器それぞれの魅力と「4つの声」のハーモニーを届けてくださいました。
両作曲家の個性と時代の違いを味わうことのできる素晴らしい演奏をご披露くださいましたQuartet Naturの皆様、本当にありがとうございました!

