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2025

11/20

芸術監督日記

2025年11月16日(日)髙橋洋太&望月恭子デュオリサイタル〜コントラバスとピアノで彩る音絵巻〜

髙橋洋太&望月恭子デュオリサイタル~コントラバスとピアノで彩る音絵巻~を開催いたしました!

コントラバスのソロを間近で聴く機会は珍しいので、コントラバスの重厚な響きを存分に堪能して頂させて頂きました。またオーケストラではバスラインを支えるコントラバスが、美しくメロディを奏でたり、素早いパッセージを超絶技巧で駆け巡るのは圧巻でした!

まずコンサートはバッハ=グノーのアヴェ・マリアで始まり、コントラバスとベヒシュタインの響きが美しく溶け合いました。

続くシューベルトの「アルペジオーネ・ソナタ」はシューベルト後期の名作ですが、闘病の苦悩の時期を垣間見るような楽想や、救いや希望を求める心、穏やかさの中にほとばしる悲しさ、そして焦燥など、挙げきれないアフェクトを感じながら演奏しました。

休憩後はコントラバスのために書かれた作品を演奏しました。

まずはフランスの作曲家A.デザンクロのアリアとロンド。アリアはフランス印象派のような絵画的な響きと美しい旋律が魅力的で、ロンドではスウィングする小気味のいいリズムが演奏していて楽しく、コントラバスとピアノの掛け合いで感じるスリルが堪らなかったです。

最後に著名なコントラバス奏者であるA.マーティンのテンパラメンタルを演奏しました。

コントラバスの迫力のあるソロからはじまり、ピアノが入るとタンゴのリズムが冴え渡り、うっとりする中間部は音数が少ない静の世界が際立ち、最後は華やかに全曲を閉じました。

アンコールはプロートのカルメンファンタジーよりミカエラのアリアを演奏しました。

リハーサルの際に髙橋さんから「ニューヨークの街を颯爽と歩く都会的なミカエラで」とアドバイス頂き、それがお客様にも伝わったようで嬉しかったです!

コントラバスとのデュオは私にとっても貴重な機会で、沢山のことを学ばせて頂きました。

素晴らしい演奏をご披露くださいました髙橋さん、お越しいただきました皆様、本当にありがとうございました!