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2026

02/03

芸術監督日記

2026年1月31日(土)関朋岳 ヴァイオリンリサイタル〜無伴奏の可能性 祈りと情熱〜

銘楽堂支援アーティストの関朋岳さんのヴァイオリンリサイタルを開催いたしました。

プログラムはバッハからミルシティンまで作品の年代順に並べられ、無伴奏作品の変容を辿りながら堪能させて頂きました!

聴く人を興奮の渦に巻き込み、作品に親しみを持つための解説も途中に加えてくださり、関さんのヴァイオリニストとしての魅力が溢れるコンサートとなりました。

コンサートはバッハの「無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番」で始まりました。ヴァイオリン一挺で表現できるポリフォニーの限界を垣間見るような傑作ですが、4本の弦から紡がれるその音楽は教会のオルガンやピアノなどのポリフォニーを得意とする楽器に遜色のない重厚さを持ち、関さんのバッハに注がれる情熱に心を打たれました。

バッハに続いては時代が進んで、パガニーニの「24の奇想曲 Op.1 第13番」とクライスラーの「レチタティーヴォとスケルツォ」。パガニーニではヴァイオリンの技巧的な重音や急速なパッセージが軽やかに流れ、クライスラーでは華やかなヴィルトゥオーゾもさることながら、ウィーンの香り高い上品さも兼ね備えた瀟洒なセンスが光っていました。

後半1曲目はイザイの「バラード」。息もつかせぬ展開と激情迸る疾走感をもった演奏で、最初から最後まで驚異的な集中力に息を呑みました。

続くピアソラの「鮫(エスクアロ)」は関さんの独奏用に編曲されたもので、関さんの演奏でしか聴けない「鮫」を堪能させていただきました。アンサンブルで聴くのとまた違った迫力と緊迫感溢れる演奏に圧倒されました。

コンサート最後はミルシティンの「パガニーニアーナ」で締めくくられましたが、あれだけの難曲を演奏し続けて最後にこの作品!と興奮しました!

今回のコンサートではタイトルの通り「無伴奏の可能性」と、聴く人を惹きつけるヴァイオリンという楽器の引力を感じることができ、素晴らしい演奏をご披露くださった関さんに心よりお礼申し上げます!