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2022

07/01

芸術監督日記

2022年6月28日(火)銘楽堂芸術鑑賞プログラム 富士見台中学校「ピアノトリオコンサート」

富士吉田市の富士見台中学校にお招きいただき、銘楽堂芸術鑑賞プログラム「ピアノトリオコンサート」を行いました。

梅雨明け翌日の猛暑の体育館でのコンサートは感染対策はもちろん、同時に熱中症対策も万全の配慮をしないといけなかったので、先生方もご苦労されたことと思います。

水を飲みながら聴いてもらったり、換気の時間を取ったり、一同協力し合いながらのコンサートでした。

出演は、私の他にヴァイオリニストの栗林衣李さん、チェリストの下島万乃さんにご出演いただき、ソロ、デュオ、トリオといろいろな編成での演奏をお聴きいただきました。

学校とも相談を重ねてプログラムを考えました。一番気を付けていることは、生徒さんたちにそのプログラムから何を感じ取ってもらいたいかを明確にすることです。

楽器紹介も織り交ぜながら、曲のお話も分かりやすく説明して、こちらの思いが伝わるように進めていきましたが、生徒の皆さん、本当に集中して聞いてくださいました。

終演後、代表の生徒さんたちから感想をいただきましたが、私たちが伝えたかったこと以上のことを感じ取って、感想を述べてくれて、とても感動しました。(後日いただいた生徒さんたちの感想は、ページの最後をご覧ください。)

どんな音楽が好きで、普段どんな音楽をきいて、そこから何をどんなふうに感じていても、それはすべて自由ですよね。私はクラシック音楽が素晴らしいと思っていて、でもそう思わない人もいて当然。でも、自分が信じていることを投げかけて、「音楽って人生を豊かにするものなのかも・・・」と考えてもらうきっかけを作ることも自分の使命だと思っています。

心が動く、心が震えるってとても素敵なことじゃないですか!

心が柔軟になれば、物事を多角的な視点からとらえられるし、正解が1つでないことがあることにも気づけたり、他の角度から見たら全く違うように見えることに気づけます。そんな心豊かな人たちが作っていく世界が、優しく楽しく温かい世界になっていくことを願って止みません。

そんな思いを込めて、富士見台中学校の校歌をピアノトリオに編曲し、皆さんに贈りました。普段知っている校歌って、こんな風にもなるんだと感じてほしかったのです。

と、熱い想いを綴りましたが、今回のコンサートは素晴らしい共演者のお二人のお力添えがなければ実現しませんでした。

栗林さんと下島さんにも心からのお礼を申し上げます。一緒に給食もおいしくいただき、終始楽しく笑いの絶えない現場でした。

ヴァイオリニスト栗林衣李さん
チェリスト下島万乃さん

お二人のさらなるご活躍をお祈りいたします!

笑い転げた楽屋にて

銘楽堂では今後もサロンでのコンサート以外に、地域の文化芸術振興のために、いろいろな学校や施設にお邪魔してコンサート活動を展開してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

♫生徒さんたちの感想から一部抜粋♫

ひとつひとつの曲調の変化に沿って、3人の表情が変わったりしました。

演奏を聴いて今後の音楽の授業に生かしていきたいです。

音に強弱があったり、テンポが速くなったり、遅くなったりするところに迫力を感じました。

クラシックを聴きに(ホールのような)会場まで来たのかな?と」感じてしまうほど、聴いていてとても耳が潤った感じがしました!

いろんなやり方でリズムを取っていたり、アイコンタクトをしていて、楽しく演奏しているなと感じ取れた。

弦楽器の音が空気の振動で伝わってくるのを実感しました。

私もピアノを習っていますが、3人の演奏は思い描いている場所や物があるかのように、優しいところは弱く弾いたり、力強く表現したいところは強く弾いたりと、聴いていてとても楽しかったし、自分にも取り入れてみたいと思いました。

いつも歌っている校歌がとても素敵に編曲されていたのが、いつもと違った雰囲気や印象を感じられたので感動しました。

私が芸術鑑賞で学んだことは、音楽の楽しさとみんなで合わせて演奏することです。見ていてすごく生き生きとしていて、息がぴったりで、私も歌うときや演奏するときにはみんなで合わせて楽しくやりたいと思いました。

(ドビュッシーの水の反映では)ピアノの音色が水の跳ねる音のように聴こえて、驚きました。

まだまだたくさんの感想をいただきました。紙にぎっしり書いてくれた生徒の皆さん、本当にありがとうございました!